「外国につながる生徒と保護者のための進路相談会」
2013.07.29
第5回「外国につながる生徒と保護者のための進路相談会」が
7月29日(月)19:00~富士宮市立大富士中学校にて開かれました。
富士宮市国際交流協会(FAIR)では日頃、市内小中学校において日本語を母語としない児童・生徒を対象に日本語を通じた学習支援を行い、また年に1度、市内在住の外国籍または日本語を母語としない生徒(中学生)と保護者に対し、高等学校へ進学するための心構えやシステムなどの説明を行っています。
今年度は
静岡県立富岳館高等学校
学校法人静岡理工科大学星陵高等学校
静岡県立富士宮東高等学校定時制
の市内3高等学校にご協力いただき、各ご担当の先生からプロジェクターを使用した学校案内をしていただくことができました。
また、会場となった大富士中学校の校長先生・進路指導の先生からも、外国籍の生徒に特化したお話をいただくことができました。
市内13校のうち、外国籍生徒の在籍する中学校は電話での聞き取りによると現時点で5校あり、そのうちの2校5組9名、通訳兼を含めると6組10名の参加者がありました。
使用言語としてはポルトガル語が3組・スペイン語が2組と南米系が多く、そのそれぞれの参加者にFAIR所属もしくはFAIRを通じての通訳がつき、学校案内や進路指導のアドバイスを訳しながら日本の教育システムの理解のサポートにもつきました。
1時間半に渡った進路相談会でしたが、質疑応答の後それぞれの参加者の母国語で書かれた「高校進学ガイドブック 静岡県判」((特)浜松NPOネットワークセンター(N-Pocket)編集・発行)を配布し、解散となりました。
会の最後に回収した参加者アンケートによると
「日本の高校のシステムがわからなくて、いろんな疑問が明らかになってとてもよかったです。この説明会は、とても重要でした。ありがとうございました。」
という一方で
「色々な情報を聞いて、興味深かったんですが、学費の情報が足りなかったと思いました。」
という声もありました。
当日、学費の質問も出ていたため、主催者側としては参加者も理解をしたものだと思っていましたが、概念としての学費を知っている日本人よりももっと掘り下げて、公立・私立・定時制それぞれの学費についての説明が必要であったと反省しております。
来年度は各高等学校の先生にもお願いし、参加者の理解度が深まるよう改善してまいります。
また、早くから日本の教育システムへの理解を深めていただけるよう、1年生からの参加の呼びかけをしてまいります。
*「高校進学ガイドブック 静岡県判」(特)浜松NPOネットワークセンター(N-Pocket)編集・発行
日本語・ポルトガル語・スペイン語・英語・タガログ語・中国語での対応あり
ダウンロード可→http://www.n-pocket.sakura.ne.jp/kobo-Released/tabunka/shizugaku/guidebook