外国籍市民対象の防災訓練を実施しました
2012.10.21富士宮市役所防災生活課と富士宮市消防本部、日本赤十字奉仕団、災害VC富士宮の協力のもと、外国籍市民を対象とした防災訓練を行いました。
参加したのはブラジル、ペルー、ベトナム籍など南米とアジアから来ている50人の市民。
ポルトガル語、スペイン語、その他言語、と3つのグループに分かれ、それぞれ通訳が数人ついて、いざという時にどのように対応すべきか、そのノウハウを伝えました。
行ったのは、消火訓練、煙体験、防災講話、クラッシュシンドローム対応、防災持ち出し用品の展示と「なまずの学校」です。
防災講話はパワーポイント使用で、東海地震に備え、地震の大きさの予測やその後の避難にいたるまで、日ごろ何が必要か、どう心がけるかを伝えました。
「なまずの学校」はカードを使ったゲーム形式で、展示してある非常食や、非常持ち出し用品なども見ながら、「建物の下敷きになった人を助ける道具は?」「水のほかに一つだけ持っていくとしたらどの食料?」などを当てていきます。ガードゲーム風なこの講座は、皆さん真剣に、でも笑い声も上げながら取り組んでいました。
消火訓練では、消防の説明どおり「火事だ!」と叫んで消火栓を外して放水。小学生の子どもも真剣に消火器を抱えて、消火を行っていました。
煙体験は、火事になったときに部屋にどのくらい煙が充満するか。また、その中をどのように移動して安全な場所へ逃げるか。というシュミレーションになっています。煙で真っ白になり、視界を失った状態から逃げるすべを学びました。
最後に非常食の試食です。アルファ米の五目ごはんは、以外においしく食べられ、同時に配られたおにぎりと一緒に昼食にする人も多く見られました。
今日の訓練が、参加した皆さんの生活に役立ってくれれば、と思います。また、これを機会に、地域の訓練や活動にも参も加してくれればいいですね。市民の皆さんも、お隣の外国人への声かけをお願いします。
毎年、このような防災訓練を行っていますが、訓練項目がワンパターンになって来ているので、もう少し変化が欲しいところ。また、言葉だけで説明するものもあったので、見て分かりやすく写真や絵を用いて欲しいと思いました。
通訳も着きましたが、日本語が分かるグループと、そうでないグループと分けても良いかとも。また、ベトナム語の通訳など人材に心当たりがなく、通訳の手配もできなかったので、参加者には申し訳なく感じました。すべての催しにも言えますが、できるだけ多言語に対応するのが今後の課題です。