世界の料理教室『ブラジルのプリン』
2013.11.17ラテン・アメリカ研究会協力のもと、ブラジルのプリン教室を開催いたしました。調理室につくなりいい香り。ブラジルコーヒーのサービスから教室が始まりました。
講師は日系ブラジル人の3人。むかって右からマエダ マサコさん・アビル ズレイカさん・ムシ エリザさん。
3グループに分かれた受講生の調理台ごとに1人、講師が付きました。日本語が苦手な講師もいるため、カクダさん
まずは、キャラメル作りから。砂糖を火にかけ、トロトロと溶かしていきます。キャラメルを固くしすぎないのがコツだそうです。
ブラジルプリンは家庭の味だけあって、レシピも人により様々。キャラメルひとつとっても、砂糖だけで作るグループ・砂糖に水を加えるグループ・・・と多様です。
通常ではレシピを配布しますが、今回はグループごとに講師の作り方を聞き書きしてもらうスタイルにしました。
プリン液を作ります。卵4個にコンデンスミルク1缶、同量の牛乳をミキサーにかけます。泡だて器を使用するグループもありました。牛乳の代わりにココナッツミルクを使用すると甘さとトロみが増します。好みでバニラエッセンスを加えても。卵の量も1つ増やしたり減らしたり、加減は自由です。
ブラジルでは、女の子が1番最初にお母さんから教わる料理の定番が、このブラジルプリン・・・“プジン”だそうです。
先ほどのキャラメルを鍋の側面にも塗り、プリン液を注ぎます。水を張った鍋に入れて30~40分蒸し焼きにしたら鍋をとりだし氷水につけ、“プジン”を型から外します。圧力鍋で時短することも可能です。
ブラジルでは“プジン”用の鍋があるそうですが、日本のホームセンター等で購入できる、シフォンケーキ用の鍋でも十分対応できるそうです。本日はココット皿で茶碗蒸しの様に作るグループも見られました。ブラジルでは、炊飯器で”プジン”を作る家庭もあるそうです。各グループ、2個目の”プジン”に挑戦。だいぶ要領がつかめてきたようです。
レシピを変えて挑戦するグループもありました。”プジン”が型からうまく外れるたびに歓声と拍手が沸き起こりました。甘いいい香りが室内に漂っています。
その横では、ラテン・アメリカ研究会の有志による、フェジョアーダが作られ始めています。
今回はプリン教室がお昼時だということで、ランチプレートとしてサービスでふるまってくださいました。
奴隷食が由縁とされるブラジルのパワーフードであるフィジョアーダ。黒豆と豚(耳・足・臓物など)、ウインナーを圧力鍋で煮込み、ざく切りしたブロッコリーの葉をたっぷりのにんにくで炒め、添えます。
カクダさんが用意してくださったボサノバを聞きながら、まずはフェジョアーダで腹ごしらえ。
ラテン・アメリカ研究会が用意してくださった”マヨネーズサラダ(ポテトサラダ)””シュシュのサラダ(せんなり瓜のサラダ)””ガラナジュース”に舌鼓を打ちました。
いよいよ本日のメインディッシュ”プジン”の登場。
ブラジルコーヒーとともにいただきました。
グループにより味や食感が異なるため、食べ比べも楽しめました。ポルトガル語が飛び交う中で、温かくおおらかなブラジル文化を堪能することができました。
(文:事務局 吉野)