世界の料理教室「外国人のための日本料理」
2013.03.03今年度4回目の料理教室は、長年温めていた企画、外国人のための日本料理教室をついに開催。日本料理を堅苦しく考えず、せっかく日本に住んでいるからには家庭で作って味わってほしい、と文化交流委員の植松さんと稲葉さんが講師となって主婦の家庭料理を作りました。
メニューは、この日が3月3日ひな祭りだったことにちなんでちらし寿司、日本料理定番の天ぷら、リクエストのあった茶碗蒸しの3品。初めての試みに当初参加者が集まるか心配していたものの、広報ふじのみや外国語版への掲載と外国人相談室にチラシを置いたところ、あっという間に16人の応募がありました。
お料理好きな主婦の皆さんは以前から興味があったようです。
参加者の主な出身国はブラジル、ペルー、フィリピンなど。
講師はすべてやさしい日本語で進め、料理の微妙なニュアンスなどわからない時には周りの人が母国語で説明してくれていました。
ちらし寿司は干し椎茸、ニンジン、たけのこを煮て混ぜ、錦糸玉子と白ゴマを上にちらしました。
干し椎茸を水で戻す、その戻し汁を使う、たけのこの水煮を切る、など初めは慣れない様子でしたがさすが主婦の皆さん、すぐ手際よく調理していました。
配ったレシピに熱心に書き込みを入れる人、スーパーで同じものを探すために粉末だしの素の袋を捨てずに持ち帰る人、材料や調味料の瓶をすべて写真に撮っている人など家庭でトライしようという意欲満々でした。
天ぷらはかき揚げとサツマイモ、白身魚。天ぷらの適正温度を菜ばしを使ったり一滴垂らして目で確認する方法を伝授。
茶碗蒸しは蒸し器がない家庭のために鍋にお湯をひいて蒸す方法で。
いずれもだしの素やすし酢を使って手間をかけずに作れるので家庭でも作ってみてねと講師のお二人が言うと、作ってみたくても日本料理は工程が多くて…と言っていた参加者もこれならできると楽しそうでした。お子様が給食などで日本の料理を食べてきて「お母さん作って!」と言われても作ってあげられなくて困っていたので本当によかったという声もありました。